車の車内灯は「DOOR」のところにスイッチを合わせておくと、車の扉が開くとルームライトが点灯し、車の扉が閉まるとランプが消える仕組みになっています。
ただ、過走行の車の場合、すべての扉を締めているのにドアランプが光ったままになってしまい、困ってしまうことがあります。
というのも、そのままルームランプがついたままの状態で放置してしまうと、バッテリーが上がってしまい、車のエンジンを掛けられなくなる可能性があるからです。
このような場合、このランプのすいっちを「OFF」にしておけば常時ライトが消灯状態になるため、とりあえずはバッテリーあがりを防ぐ事が出来ます。
でも、このままだと夜の暗い時間帯などにドアを開けた時にランプが付かず、不便なままとなってしまいます。
そこで今回は、そんな車内灯が消えなくなってしまうトラブルの原因とその対処法について、詳しくお話していきます。
【原因その1】扉が半ドアになっている
車内灯が消えない一番の原因は、半ドアです。
車の扉はパット見、閉まっているように見えても、実はロックが完全に閉じておらず、いわゆる半ドアの状態になっている事があります。
ルームランプは扉が完全に閉まっている状態でないと消えない仕組みになっている場合が多いですので、ライトが消えずに困っている場合は一度車の全てのドアを開け閉めしてみてください。
【原因その2】ランプスイッチがONになったままになっている
これは比較的大きめの車に多いのですが、車のルームランプが運転席だけではなく、2列目上部などにもついている場合、2列目のルームランプ部にもスイッチが付いていることがあります。
これらのスイッチは連動していないことがあり、例えば、運転席上部のルームランプが「DOOR」になっていても、2列目のルームランプのスイッチが「ON」になってしまっていたら、2列目のルームライトはドアを閉めても点灯したままになります。
よく見落としがちなのが、外車などの場合、運転席の周りに後部座席のライトを点灯スイッチがあり、それを気づかないうちにONにしてしまっているということもあります。
一度、車内のすべてのスイッチが「DOOR」または「OFF」になっていることを確認して見てください。
【原因その3】ドアの開閉を検知するスイッチの不良
ドアの半ドアやルームランプのスイッチを確認しても、ルームライト(DOOR)が消えない場合、ドアの開閉を検知するスイッチの不良が考えられます。
例えば、運転席のドアの場合、以下のようなスイッチがドアの開閉を検知しています。
このスイッチは、ドアが開いて凸部が何も押されていない状態のときだけドアが空いている(ルームライトが点灯する)と検知し、ドアなどで少しでも押されている(凸部が奥に引っ込んでいる)状態になると、ドアが閉まっていると判定しています。
このタイプのスイッチの場合、故障するとルームランプが点かなくなる傾向があります。
この他に、スライドドアなどの場合、ドア側についている端子(下図の左側)と車体側についている端子(下図の右側)が接触していなければドアは開いている、接触していればドアは閉じていると判断します。
このようなタイプの開閉検知スイッチは、端子部が汚れてしまうと扉を閉めたのに電気が流れず、ドアが閉まっていないと検知してしまうことがあります。
端子が汚れている場合は、ウエス等で汚れを拭き取ってあげましょう。
そして、もう一種類、ドアのロック部に開閉検知スイッチ(下図の赤丸)が搭載されている場合もあり、このスイッチが故障するとルームランプがついたままになることもあります。
このような場合、パーツを分解して端子部を洗浄すればDIY修理できることが多いですが、稀にパーツそのものが分解できないような構造になっている(カシメられている)こともあります。
そのような場合は、パーツを取り寄せて交換する必要があるため、ディーラーなどで相談してみるのがいいと思います。
【原因その4】ドアランプのコントロールユニットの故障や断線
そして、最後に考えられる原因としては、ドアランプのON/OFFを切り替えるコントロールユニットの故障や、ドアの開閉を検知するスイッチとコントロールユニットを繋げている配線の断線(振動などによって配線の被覆が破れる)などがあります。
上記で説明した原因1~3であればDIYで修理可能の場合が多いですが、ここまできてしまうと、素人ではルームランプが点灯してしまう原因を特定する事が難しくなると思いますので、車屋さんやディーラーなどで修理してもらうほうがいいのではないかと思います。
最後に一言
今回は、車内灯(ルームライト)が消えなくなる原因とその対処法まとめについてお話しました。
車内灯が消えなくなる原因のほとんどは、半ドアか別の場所にあるランプスイッチの消し忘れ、そしてスイッチの接触不良であり、比較的簡単に修理することができると思います。
是非参考にしてみてくださいね。
それでは!