【故障症状】イグニッションコイルを自分で交換する方法

【ノア・ヴォクシー】自分でプラグ&イグニッションコイルを交換する方法

走行距離が17万キロを迎えつつある我が家のノア・・・。

アクセルを踏み込んだ瞬間、素直にグワ~っと回転数が上がるのではなく、アクセルを踏んだ瞬間に一瞬だけ回転数が落ち、それからグワ~っと加速するという息継ぎのような症状が出ていました。

この時点で一つ気がかりになっていたのが、新車時から無交換だったプラグとイグニッションコイルで、特にイグニッションコイルが寿命(約10万キロ前後)に近づいてくると、アイドリング不良や加速時、走行時などに息継ぎのように回転数が落ち込む症状が出てくるようです。

そこで今回は17万キロも良く頑張ってくれたイグニッションコイルとプラグを一緒に交換した時の様子を写真付きでステップごとに詳しくお話していきます。

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イグニションコイルの交換に必要なもの

まずはイグニッションコイルの交換に必要なモニについてお話していきます。

プラグ&イグニッションコイル

まずはじめに紹介しておきたいのは交換するためのプラグ&イグニッションコイルです。

今回はどちらの部品ともネットで互換品(新品)を手に入れました。

  • プラグ(NGK イリジウムMAXプラグ ノア(2000cc)HB6AIX-11P 4本、4,035円)
  • イグニッションコイル(イグニッションコイル 4本セット 90919-02248【トヨタ ノア AZR60G AZR65G】、11200円)

ノアのプラグ交換で使ったイリジウムプラグ

ノアのイグニッションコイルの交換

どうやってこれらの部品を購入したのかと言うと、「ノア AZR60G プラグ」などとネットで検索し、そこで見つけたページの中にある適合表というところに書かれている内容が、車検証に書かれている内容と一致していれば、それでOKです。

ちなみに、もしこの確認方法で自信がない場合は、直接ショップに問い合わせてみると言うのもOKですので、手元に車検証を用意して部品販売元のHPのお問い合わせ先に電話またはメールをしてみると良いでしょう。

メガネレンチ(10mm)

コイルを止めているボルトを外すための10mmのレンチ

メガネレンチ(10mm)はイグニッションコイルを固定しているボルトを外す際に使います。

小さめのモンキーでも対応することは可能だとは思いますが、結構固くしまっているので、メガネレンチの方が楽だと思います。

プラグレンチ

プラグ交換に必要なプラグレンチ

プラグを外す時に使うのがプラグレンチで、ノアやヴォクシーなどの場合16mmのものが必要となります。

その辺のホームセンターなどで500~600円程度で売られていますので、事前に用意しておきましょう。

ネオジウム磁石&ドライバー

プラグ交換に使うネオジウム磁石

プラグ交換にどうしてネオジウム磁石が必要かというと、ノアやヴォクシーのプラグが入っている穴は結構深いので、プラグレンチでプラグを緩めることができても、そこからプラグを引き上げることが難しいのです。

ネオジウム磁石を使ってプラグを引き上げる

このようにネオジウム磁石をくっつけたドライバーを使えば、簡単にプラグを引き上げることができます。(シリンダーヘッドはアルミ製なので、穴の内側面には磁石はくっつきません。)

ここで作業を中断しなければならなくなると、車が動かなくなっていて買出しにいけず困ってしまいますので、事前にネオジウム磁石を購入しておきましょう。

イグニッションコイルの具体的な交換手順

ここからは、イグニッションコイルの具体的な交換手順についてお話していきます。

イグニッションコイルのボルトとカプラーを外す

まずはじめに、イグニッションコイルを止めているボルトを、10mmのレンチを使って外していきましょう。

コイルを止めているボルトを外すための10mmのレンチ

ボルトが外れたら、イグニッションコイルに接続されているカプラーを外していきます。

イグニッションコイルのカプラーを外す

イグニッションコイルのボルトとカプラーが外れたら、後はイグニッションコイルを上に引き上げれば、簡単に外れます。

イグニッションコイルを外した後

今回取り外したコイル(左側の4本)と新品のイグニッションコイル(右側の4本)の比較がこちら。

新品のイグニッションコイルと取り外したイグニッションコイル

若干古いイグニッションコイルは色褪せして見えること以外、目立った外観の劣化(ヒビ、割れなど)は見られませんでした。

プラグを取り外す

次に、プラグレンチを使ってプラグを緩めていきます。

ただし、プラグが結構固く固着していることがあるので、先ほどイグニッションコイルのボルトを外す時に使った10mmのメガネレンチなどを使って、グッと力を入れてプラグを緩めました。

プラグレンチとめがねでプラグを緩める

プラグのネジが完全に緩んだら、先ほど紹介した方法(ネオジウム磁石+ドライバー)でプラグを吊り上げていきましょう。

ネオジウム磁石を使ってプラグを引き上げる

ちなみに、取り外したプラグはこんな感じで、白い物質が電極にたくさん付着していました。

古いプラグの状態

新しいプラグと古いプラグの比較

今回交換する予定のプラグメーカー(NGK)のホームページでこのプラグのやけ方を調べてみると・・・

プラグに起こる現象と対処方法|NGKスパークプラグ プラグスタジオ

出典)プラグに起こる現象と対処方法|NGK

ということで、根元側は多少くすぶった後がありますが、プラグの電極辺りのやけ具合はそこそこ良好で、目立った電極のすり減りもなかったので、まだしばらく使っていても大丈夫だったかなぁという感じでした。

新しいプラグを取り付ける

次は、新しいプラグを取り付けていく工程です。

プラグホールにプラグを入れ、プラグレンチでプラグを締め付けていきます。

プラグ交換に必要なプラグレンチ

どれぐらい締め付ければいいのかということについては、こちらのサイトが参考になると思います。

プラグの取り付け方(標準締め付けトルク)|NGKスパークプラグ プラグスタジオ

引用)プラグの取り付け方|NGK

このように、トルクレンチを使って締付トルクで管理できれば安心なのですが、私はそんな高価なトルクレンチという工具を持っていなかったので、以下の回転角度による締付方法を行いました。

プラグの取り付け方|NGKスパークプラグ プラグスタジオ

引用)プラグの取り付け方|NGK

今回は新品のプラグ取付ですので、プラグレンチをかる~くクルクル回していき、締付に力が必要になってから規定の回転数だけ回転させます。

なお、ノア(AZR60 or AZR65)の場合、該当プラグHB6AIX-11Pについては、上記NGK紹介ページの▼の品番に該当するため、締め付け回転数は約1/3回転となります。

私は車に乗り始めてからずっとこの方法で締付していますが、プラグメーカーHPに記載の回転角度を守っていれば緩みや締付過ぎになったことはないので、この方法でOKだと思います。

新しいイグニッションコイルを取り付ける

次は新しいイグニッションコイルの取付です。

といっても、イグニッションコイルの取り付けはとても簡単で、プラグを取り付けたプラグホールにイグニッションコイルを差し込むだけ。

あとは、イグニッションコイルを止めていたボルトを締め、カプラを取り付ければ完成です。

新品のイグニッションコイルを取り付けた後

お疲れさまでした。

これでノアのプラグとイグニッションコイルの交換は完了です。

最後に一言

今回は、【ノア・ヴォクシー】プラグ&イグニッションコイルを自分で交換する方法についてお話しました。

我が家のノアは新車から17万キロに達するまでプラグとイグニッションコイルが無交換だったので、今回の作業によってエンジンの吹け上がりが滑らかになり、気になっていたあのアクセルを踏んだ直後の息継ぎ(アクセルを踏んだ後にちょこっと回転数が落ち込んでしまう症状)はなくなりました。

過走行のノアやヴォクシーで、最近エンジンフィールが良くないとか、アクセルを踏み込んだ時の反応が良くないといった場合は、プラグやイグニッションコイルを交換してみるといいかもしれません。

是非参考にしてみてくださいね。

それでは!

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