自動車のタイヤを自分で組み換えている人が困ってしまうことと言えば、どうやってビードを上げればいいのかということではないでしょうか?
プロの場合、大容量のエアーコンプレッサーで一気に圧を掛けることができますが、素人の場合、そのような道具を持っている人は少ないと思います。
ビード上げとネットで検索すると、可燃性のガスを爆発させることでビードを上げたりしている人もいるようですが、それはちょっと危険ですし、そんなことをしていたら近所の人もビックリしてしまいます。
そこで今回は、身近にある道具だけを使ってタイヤのビードを上げる方法について紹介していきます。
ビード上げに使う道具
まずはじめに、ビード上げに使う道具についてお話していきます。
空気入れ
まずはじめに必要なものは、タイヤの空気入れです。
私は車のシガープラグに挿すタイプのコンパクトな空気入れを使っています。
単純にこのような空気入れを使ってもタイヤのビードは上がりませんが、ある方法を使えば、この空気入れでもビードを上げることができてしまいます。
タイヤ
今回は、ビードを上げるタイヤの他に、もう一本タイヤを使います。
車には4本のタイヤがあるので、そのうちのどれかを使えばOKです。
空気入れの先端部分
次に必要なものは、足踏みタイプなどの空気入れの先端部分です。
私の場合、このような感じで空気入れのホースをカットして準備しました。
注意点としては、空気入れの先端パーツが車のエアバルブに対応していて、以下のような感じで取り付けられる必要があります。
ムシ外し
ビードを上げるタイヤに空気を入れる際に、エアバルブのムシを外した状態で行います。
上の写真のようなムシ外しも準備しておいてください。
ビード上げの具体的な手順
ここからはビード上げの具体的な手順についてお話していきます。
エアタンクとして利用する方のタイヤに空気を入れる
まずはじめに、準備しておいたもう1本のタイヤの方に空気を入れておきます。
ポイントとしては、指定空気圧よりかなり高め(3~3.5kg/cm2、タイヤ表記の限界圧以下)にする点です。
こうしてタイヤにたくさんの空気を入れておくことで、エアコンプレッサーのタンクの役割をさせようという考えです。
ビードを上げる方のタイヤのムシを外す
次に、ビードを上げたい方のタイヤのムシを外しておきます。
タイヤに空気入れホースを取り付ける
いよいよ、ビードを上げる工程です。
まず、ビードを上げたいタイヤに先程準備しておいた空気入れのホースのカットした部分をグイッと差し込みます。
そして、もう1本のタイヤ(空気を高めに入れた方)に空気入れホースの先端パーツを取り付けましょう。
すると、空気を入れておいたタイヤの方から、ビードを上げたいタイヤの方に勢い良く空気が流れ、エアコンプレッサーと同じようにビードを上げることができます。
タイヤの種類によっては、ガソリンスタンドなどで借りられる空気れではビードが上がらないこともありますが、この方法ならよっぽど変なタイヤ(引っ張りタイヤなど)でない限り、ビードを上げることができますよ。
最後に一言
今回は、【簡単DIY】自動車タイヤのビード上げの具体的な方法についてお話しました。
タイヤを手組する人の一番の目的は、工賃の節約だと思います。
ビードを上げるためだけにエアーコンプレッサーを購入するのはもったいないという場合、このような方法でビードを上げることができます。
バイクのタイヤなども同じ方法でいけますので、是非参考にしてみてください。
それでは!