身長が低い人は特に感じることだと思いますが、車のシートを一番手前にしても、アクセルペダルやブレーキペダルが遠すぎて、足をピーンと伸ばしていなければならず、長時間運転しているとすぐに疲れてしまいます。
「なんとかペダルの位置を手前側に移動させることができないものか?」
色々と調査してみた結果、ペダルそのものの位置を前にずらすような改造は難しいようで、ほとんどの場合は、ペダルカバーを取り付けるという方法を取っているようです。
ただ、ペダルカバーは元々アクセサリー用途として設計されているため、ペダルカバーの厚みは約5~10mm程度しかありません。
そこで今回は、ペダルとペダルカバーの間に更に厚さ10mmのゴム板を挟みこむように取り付けることによって、ペダルの足を乗せる位置を約20mmほど手前側にずらす方法に挑戦してみることにしました。
この記事では、具体的なペダルカバーの取り付け方から、ペダルカバーを取り付けるために必要なものについて、詳しくお話していきます。
ペダルカバーを取り付けるために必要な物
まずはじめに、ペダルカバーを取り付けるために必要なものについてお話していきます。
ペダルカバー
ペダル位置を調節するためのメイン部材となるのがペダルカバーです。
身長が低い私のような場合、特定のペダルが近くなるだけでは不十分で、すべてのペダルを手前側に持ってくる必要があります。
そのため、AT車の場合、アクセルペダルとブレーキペダル、そしてフットレスト用のカバーの3点が必要となります。
安いものだとヤフオクやネット通販などを探せば、セットで3000~4000円で購入することができますよ。
ゴム板
次に準備しなければならないのは、ペダルとペダルカバーの間に挟むためのゴム板です。
ホームセンターなどに行けば、上記のようなゴム板を約1000円ほどで購入することが可能です。
今回は厚さが10mmのものを購入して使いました。
ビス
ペダルカバーの固定はビスを使います。
一番左側に写っているビニール袋はペダルカバーのセットで送られてきたビスですが、今回は10mmのゴム板を挟んで固定する予定なので、それらより10mm長いビスをホームセンターで購入しました。
このビスは、ペダルカバーが到着してから、現物をホームセンターに持っていって、それを見ながら選ぶのが良いと思います。
工具など
ペダルカバーの取付で使った道具は以下の通りです。
- 電動ドリル
- 穴あけ用ドリル刃(金属用、4mm)
- プラスドライバー
- ラジオペンチ
- マジック
電動ドライバーを持っていない人は、ホームセンターなどでレンタルすれば、200~300円程度でレンタルしたものを使うと良いでしょう。
ただし、ドリルの刃(数百円程度)は購入しなければならないことが多いので、ご参考まで。
ペダルカバーの具体的な取り付け方
ここからは、ペダルカバーの具体的な取り付け方についてお話していきます。
ゴム板をペダルカバーに合わせてカットする
まずはじめに、ゴム板にペダルカバーを置き、その淵に沿ってマジックで型を取っていきます。
その後、キッチンバサミなどを使ってゴム板をカットしていきましょう。
10mm厚のゴム板であれば、なんとかキッチンバサミで切ることができると思います。
ゴム板やペダルに穴を開ける
次は、電動ドライバーを使ってゴム板やペダルに穴を空けてきます。
ゴム板はこんな感じで簡単に穴を開けることができます。
ちょっと大変なのは、金属でできているブレーキペダルの方です。
カバーをブレーキペダルにセットして、マジックで穴の位置に印をつけ、そこに穴を空けていくわけなのですが、ハンドルの下の狭いところで30~40秒ぐらいドリルを回さないと穴を開けることができません。
電動ドリルを持っている手が疲れてしまって休憩しながらの作業となりましたが、なんとか穴を開けることができました。
ちなみに、穴を空けてから分かったことなのですが、ブレーキペダルにはゴムカバーが付いていますので、それを外してから穴を空けた方がいいでしょう。
ペダルカバーとゴム板を取り付ける
あとはペダルカバーの裏にゴム板を挟み込んだ状態で、ペダルカバーを取り付けていきます。
フットペダルは単なるビス止めだけなので、そのままビスを打ち込んでいきます。
ブレーキとアクセルペダルは、ボルトとナットで取り付けなので、ペダルカバーとゴム板をペダルの上に乗せ、事前に空けておいた穴にボルトを通し、裏側からナットを取り付けていきます。
狭い場所での作業だったので少々手間取りましたが、なんとかペダルカバーを取り付けることができました。
お疲れ様でした。
これでペダルカバーの取り付けは完了です。
最後に一言
今回は、車にペダルカバーを取り付けてペダル位置を調整する方法についてお話しました。
ペダルカバー+ゴム板(10mm)で、約20mmほどペダルを手前側に移動することができ、シートポジションを一段後にずらした状態でも足を少し曲げて操作できる状態となりました。
ブレーキをするときなども、しっかりとフットペダルで踏ん張れるようになりましたし、アクセルペダルも無理に足を伸ばさなくても踏み込めるようになり、ドライブ時の疲労もかなり軽減されました。
身長が低くてシートポジションだけではどうしても最適なドライビングポジションが出せない場合は、この方法をぜひ参考にしてみてください。
それでは!